• HOME
  • News
  • 雑誌
  • 書籍・調査リポート
  • セミナー情報
  • 利用ガイド
  • 問い合わせ
  • MY PAGE
無料会員登録

サイト内検索

Now accepting PayPal

NEWS

一覧一覧

2015.10.07

【特集】台頭するブランドプリペイド~V プリカ~(2014年1・2月号)

ネット専用ブランドプリペイドの先駆者
機能拡張を重ね累積発行枚数は300万

 

ライフカードが2011年6月に発行を開始した「Vプリカ」はEC専用のバーチャルカードで、Visaの加盟店インフラを活用するブランドプリペイドとしては国内初のサービスインとなった。当初は、手数料とスキーム自体の馴染みの薄さから、成功を疑問視する声も出ていたが、機能強化と積極的なPRを続けた結果、累積発行枚数は300万枚を突破。Vプリカの成功はここ1~2年、ブランドプリペイド市場への参入が続く要因の1つになっていることは確かだ。直近の状況と今後の計画を聞いた。

 

「V プリカ」のカードフェイス。バーチャルカードのためプラスチックカードは発行されないが、カード番号、有効期限、セキュリティコードなど、通常のカードと同じ“券”が用意されており、名前の代わりに「ニックネーム」も登録できる。 カードデザインは17 種類から選択可能。
「V プリカ」のカードフェイス。バーチャルカードのためプラスチックカードは発行されないが、カード番号、
有効期限、セキュリティコードなど、通常のカードと同じ“券”が用意されており、名前の代わりに「ニックネーム」も登録できる。カードデザインは17種類から選択可能。

 

複数カードの合算も可能 安全策はセキュリティロック

 「Vプリカ」の発行対象は国内在住の18歳以上で、クレジットカードのような審査はない。Web上での簡単な登録だけでアカウントが発行され、カード発行(購入)は、アカウント取得後に「Myページ」から行う。
 ログイン後、クレジットカード、銀行振込(ペイジー)、コンビニの中から購入手段を選び、それぞれの方法で支払いが済むと、すぐにカードが使えるようになる。
 カード券種は、3,000円、5,000円、1万円、2万円、2万9,000円の5種類。これ以外にも、コンビニのみで扱う2,000円、7,000円、ギフトを想定した500円と1,000円もある。購入手数料はギフト用の1,000円以下は100円、コンビニ限定の7,000円券が280円で、それ以外は200円。年会費は無料だが、未使用期間が3カ月を超えると、「休眠カード維持費」として、125円がVプリカの残高から引き落とされる。
 機能的な特長は、まず残高の合算ができる点。1枚当たりの上限は29,000円だが、「Myページ」で残高を合算すれば、最高10万円までの買物に使える。1アカウントで同時に保有できるカードは最大10枚。残高がなくなったカードの再利用はできない。
 セキュリティ面では、Webから「セキュリティロック」をかけて、無効化できるようにした。利用しないときはロックしておき、決済時だけ解除する使い方が奨励されている。
 世界中のVisa加盟店で使えるが、プリペイド決済の特性から、公共料金や保険料など継続的な支払いに利用できない点は他のブランドプリペイドのサービスと同様だ。

 

販路拡大が成長に直結 リピータの育成にも成功

ライフカード営業三部 プリペイド事業企画課 武井秀樹氏
ライフカード営業三部
プリペイド事業企画課
武井秀樹氏

 2014年1月にはカードの発行枚数が300万枚を突破した。2011年6月のリリース時点で初年度の目標が30万枚だったことを考えれば、「ヒット商品」と呼んでも差支えないだろう。
 ライフカード 営業三部 プリペイド事業企画課の武井秀樹氏は、成功の要因をこう分析する。
 「発行開始後もサービス内容の改良を続けたことと、販売チャネルの拡大を強化したこと。特に販路については、広げると共に数字が付いてきました」
 スタート時はクレジットカードからの入金に限定したが、その後、コンビニでの収納代行と、インターネットバンキング(ペイジー対応の金融機関)を追加(※注)。さらにリリースからほぼ1年後、コンビニのマルチメディア端末からもバリューを購入できるようにした。
 特に、マルチメディア端末の対応は発行数を押し上げたという。細かな比率は非公開だが、現在もっとも取扱いの多い販路はマルチメディア端末、次いでコンビニ収納代行、以下、ペイジー、クレジットカードの順となっている。
 コンビニの端末対応で新規ユーザーの獲得が加速したが、リピータも想像以上に多かったようだ。そしてこの層は、より簡単に入金できるクレジットやペイジーを選ぶ傾向にあるという。

 

手数料は半年で見直し ギフト用途の伸びにも期待

 リリース後のサービス内容改良には、カード発行に関する手数料の改定も含まれる。現在はほぼ一律で200円だが、開始時は200円から最高900円を課金していた。武井氏は、「国内初のサービスでしたから、手探りの部分もありました。発行手数料に抵抗感があることは想定していたのですが、どの程度なら受け入れてもらえるのかが読みづらかった」と話す。
 手数料の見直しは、スタート時から優先課題の1つだった。Vプリカを利用できる環境整備、PR活動と並行して進めたが、サービス開始後、半年ほどでいまの体系を打ち出すことができた。機能とサービス形態が異なるため、単純な比較はできないが、現在の数字は競合他社より安めの印象はある。
 もう1つの改良点は、ギフトニーズへの対応。リリースの半年後には、メールアドレスを使って他人にバリューを贈る機能を加えた。券種は500円から29,000円までの間に全7種。贈られたVプリカを使う際は、メールに記されたURL からアカウントを開き、カード情報を確認する。
 このギフト機能は、企業がエンドユーザーに対して提供するインセンティブ(特典)としても導入されている。旅行や音楽配信、医療情報などのサイトが、すでにユーザーへの入会特典などでVプリカを活用中だ。これに加えて「ポイント交換」もこの半年で急増。他社のポイント・電子マネーをVプリカと交換できるようになっており、すでに30サイト以上との提携が実現している。

 

テレビCMで潮流は変化 クレジットとの相乗効果も

 成長の原動力として、積極的な販促活動も外せない。コンビニのマルチメディア端末に対応し、新規ユーザー獲得が加速した頃からPR もテコ入れ。大手ポータルサイトでのバナー広告をはじめ、2013年春にはテレビCMも流した。
 「最初に火が付いたのは、海外のオンラインゲームとEC サイトでした。テレビCM を打った頃から、ユーザー層はそれまでの10~20代の男性中心から上の年代に広がり、今では50歳代以上や女性の方もかなりいる状態です」
 現在もコアは20代で44%だが、30~40代が37%、その上の世代も徐々に増えている。クレジットカードを持たない若年層から広がり、告知の強化とともにインターネット上ではクレジットカード番号を入力したくないと考える30~50代を捉えたようだ。利用先はAmazonや楽天市場など大手ECサイトにも広がり、結果として平均単価の向上にもつながっているという。
 クレジットカードとの連携も生まれてきた。
 「V プリカのトップページには当社のクレジットカードへの動線が引いてあり、ライフカードでVプリカを購入する場合はVプリカの購入手数料が無料になることもあり、これをきっかけにクレジット会員になる人も増えてきました」(武井氏)
 その一方で、もともとライフのクレジットカードを使っていたユーザーが、ポイント交換先としてVプリカを知り、海外のECサイトなどで使う動きも出てきたという。
 今後のVプリカの成長戦略については、まず販路拡大が挙げられた。
 「ペイジーとコンビニ対応は、発行枚数増加に直結しました。まだ具体的にお話できる段階にはありませんが、新しい販路の検討は行っています」(武井氏)
 もう1つは、市場拡大のための啓蒙。ユーザー層の広がりとともに、サポート担当部署には多種多様な問い合せが届く。
 「プリペイドの特性上、利用できないサイトの存在や、カードの有効性確認のため一時的に少額が差し引かれるケースなど、一般ユーザーには難しい部分があるのは事実。Webにガイダンスは載せていますが、できる限り充実させていきます」(武井氏)
 利用者のすそ野拡大には、「より初歩的な疑問にも応えていく必要がある」と話す武井氏。この分野を開拓してきた企業のさらなる努力に期待したい。

日本でクレジットカードを作れない外国人ユーザーのために、ポルトガル語のサイトも用意している「V プリカ」 http://vpc.lifecard.co.jp/pt/
日本でクレジットカードを作れない外国人ユーザーのために、ポルトガル語のサイトも用意
している「Vプリカ」
http://vpc.lifecard.co.jp/pt/

 

※注)
コンビニ収納代行:「Myページ」にログインし、「コンビニお支払いシート」を印刷してレジで代金を支払う方法
ペイジー:金融機関が共同で運営している支払いシステム。公共料金や携帯電話料金、ネットショッピングの購入代金などを、インターネットバンキング、ATMなどを通じて支払える

 

(CardWave 2014年1・2月号掲載)

 

刊行情報

『かくして
 電子マネー革命は
 ソニーから楽天に
 引き継がれた』

電子マネービジネスの立役者でもある著者が、「楽天Edy」の誕生秘話と苦闘の歴史を綴った一冊。 購入ページへ

刊行情報

『電子決済総覧 
 2017-2018』

〈印刷版+デジタル版〉
※通常価格

カード決済市場レポートの決定版!

購入ページへ

刊行情報

『クレジットカード事業の歴史から検証するコア業務とリスクマネジメント』

業務の実践に必要な知識と情報を集約したカードビジネスの実務書 購入ページへ

定期購読

cardwave定期購読
詳細はこちらから