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2016.01.27

Pick up Topics~リクルートライフスタイル/リクルートペイメント(2015年9・10月号)

フル装備の端末で「スマートフォン決済」
グループのリソースを生かし加盟店網を拡張

 

リクルートライフスタイルはこのほど、スマートフォンやタブレット端末を利用するクレジットカード決済サービス「Airペイメント」を、2015年11月から開始すると発表した。「スマートフォン決済」では数社が先行しているが、今回のサービスは接触ICと非接触ICの双方に対応したカードリーダの採用、早い入金サイクル、安価な加盟店手数料など、この分野のトレンドと加盟店のニーズを反映したサービスとして投入される。

 

「Airレジ」の実績を背に変化する決済シーンに呼応

リクルートペイメント 代表取締役社長 高橋徹弥氏
リクルートペイメント
代表取締役社長
高橋徹弥氏

 リクルートライフスタイルが開発した「Airペイメント」は、スマートデバイスと専用のカードリーダ端末を組み合わせて、クレジットカード決済を行うサービスだ。
 リクルートグループとしては、この分野は完全な「新規参入」ではなく、リクルートライフスタイルが提供するスマートデバイス向けのPOSレジアプリ「Airレジ」と、スマートフォン決済サービスの「Square」を連動させ、カード決済からレジ操作までをシームレスに行うソリューションを2014年春から提供している。
 今回のサービスは、2014年12月に設立された新会社リクルートペイメントとリクルートライフスタイルが共同で、決済処理の部分も含めて自社で展開していくことになったもの。事業化の経緯について、リクルートペイメント 代表取締役社長の高橋徹弥氏はこう説明する。
 「決済手段が多様化している状況で、『Airレジ』のようなPOS機能だけでなく、決済まで含めたサービスを一つのソリューションとして提供することが求められています。これまでSquare様との提携で成果を上げてきましたが、お客様の多様なニーズにスピーディに応えるためにも、自社でのサービス提供も行い、お客様ごとのニーズに合ったサービスを選択していただける体制を構築しました」

 

拡張性を重視しオールインワンを選択

 「Airペイメント」の基本構成は、カードリーダ端末と専用アプリをインストールしたスマートフォン/タブレットで、リーダとデバイス間はBluetoothで接続する。カードリーダは、磁気ストライプのほかにEMVの接触ICおよび非接触ICに対応し、暗証番号を入力するPINパッドを搭載したタイプだ。
 いわゆる「スマートフォン決済」は、スマートデバイスのイヤホンジャックに小型の磁気カードリーダを差し込む形でスタートしたが、現在はIC(EMV)対応が進みつつある。安価な磁気カードリーダを実質無料で提供できるというこのサービスの利点を消してしまうことになるが、もともとEMVの推進は世界共通の理念であり、国際ブランドの施策でもあることから、対応は避けられない。
 端末を選択した経緯について高橋氏は、「国内でも経済産業省を中心に、カード決済のIC化を推進している流れは当然分かっていますので、選択肢は限られました。セキュリティ面を考慮すると、ICチップの情報を読んで端末の画面上でサインする“チップ&サイン”より、“チップ&PIN”がベターです。さらに今後の非接触IC決済の進展も視野に入れ、これらを1台に搭載できるモデルに決めました」と話す。
 カードリーダの価格は1台9,980円。無償の「Airレジ」を使っている店舗にはやや負担となるが、新しい決済サービスやレギュレーションに対応するたびにハードウェアを追加するような事態は避けたいという判断から、現時点でのフルスペックかつオールインワン型のモデルを選んだという。なお、サービス開始時の特典として、一定の条件(4カ月間に3万円以上の決済)を満たせば、カードリーダの費用を全額キャッシュバックするキャンペーンを実施している。

 

「Airペイメント」のカードリーダ端末。磁気ストライプ、接触IC(EMV)、非接触IC(NFC)を搭載したカードが処理できる。PCI-PTS v3.0、EMV L1&L2、EMV Contactless L1に準拠。 メーカーはMiura Systems Ltd.
「Airペイメント」のカードリーダ端末。磁気ストライプ、接触IC(EMV)、非接触IC(NFC)を搭載した
カードが処理できる。PCI-PTS v3.0、EMV L1&L2、EMV Contactless L1に準拠。
メーカーはMiura Systems Ltd.

 

加盟店手数料は3.24% 入金系のサービスを充実

 「Airペイメント」の加盟店手数料は、スマートフォン決済の“業界標準値”とも言える3.24%。国際ブランドはVisaとMasterCardに対応し、JCB、American Express、Diners Clubの各ブランドとも協議を進めている。特に日本国内では加盟店の多くがJCBの取扱いを求めるため、「できるだけ早期に対応したい」(高橋氏)としている。
 先行する他社に比べての優位性の一つとして、入金系のサービスが挙げられた。三菱東京UFJ銀行と三井住友銀行、およびみずほ銀行の口座を使う場合は、締め日から5日ごとに最大で月に6回、振込手数料無料で入金される(その他の金融機関は10日ごとに月3回まで。振込手数料は無料)。
 「メガバンク3行での取扱いや入金サイクルなどは、今回の事業化に際して相当に力を注いだ部分です。特に、入金サイクルの短縮と振込手数料の無料化は、『Airレジ』の導入店舗の方々と接していても、ご要望が多いことは分かっていたので、優先的に調整を行いました」(高橋氏)

 

リクルート

 

総合的な決済事業を指向 加盟店獲得でも強い求心力

 現在、加盟店手数料の平均が3.24%前後のスマートフォン決済は、それ自体で見ると決して収益性が高いビジネスとは言えない。他の事業者も決済以外に送客ビジネスを指向したり、グループ企業の金融事業を活性化する一要素と位置付けるなど、それぞれのビジネスモデルを描いている。
 リクルートペイメントの場合、将来的な拡がりはあるとしても、当面はストレートな決済ビジネスを指向していくという。高橋氏は「通常のクレジット決済に比べると収益性は低めですが、現在は10%程度とされる日本のクレジット決済の比率の伸びを前提に加盟店網を拡げていけば、投入したリソースに見合うだけの利益は確保できるはず」と話す。
 もう一つの狙いとして、スマートフォン決済をグループ全体の金融ビジネスの一環と位置付けた展開もある。
 「Airペイメント」は、厳密に言えばリクルートライフスタイルが加盟店に提供する事業で、リクルートペイメントはVisa/MasterCardのライセンスを持つアクワイアラ(加盟店管理会社)として展開していくことになる。
 「単純にスマートフォン決済の手数料を積み重ねることに加えて、『Airペイメント』を起点に、まずは『Airペイメント』を多くの方にお使いいただくことによって、その先の展開も見えてくるのではないかと思っています」(高橋氏)

 

グループ資産を活用し対面決済分野での販促を展開

 リクルートペイメントが決済ビジネスを推進していく上で、最大の武器となるのが同じリクルートグループの“資産”だ。リクルートライフスタイルは、グルメサイトの「ホットペッパーグルメ」、トラベル分野では「じゃらんnet」、美容関係の「ホットペッパービューティー」をはじめ、ヘルスケアなどの分野でもナンバーワンサイトを抱えており、このチャネルを生かした販促を展開する。
 当初は提案がしやすいという視点から、「Airレジ」の導入店がメインターゲットになるが、それ以外の店にも積極的にアプローチしていくという。
 「著名サイトを運営していると、飲食店や美容室などの新規開店時にお声がかかるケースも多く、ここで決済サービスもセットでお勧めできます。こうしたリソースがありますので、ゼロから決済ビジネスを立ち上げる事業者に比べ、加盟店開拓のコストを抑えられるのは、われわれの優位性の一つと言えるかもしれません」(高橋氏)
 11月に予定される稼働後は、リアル店舗を受け持つ営業部門とも協力して販促の体制を強化すると同時に、非接触ICを使った決済サービスへの対応・開発も検討していくという。

 

(CardWave 2015年9・10月号掲載)

 

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